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ユニクロのメンズ用エアリズムVネックTシャツの”ここが凄い!”5選

このページでは、代表の加々村が運営するYouTubeチャンネル「縫製屋motoの縫製分析チャンネル」の動画をコラム形式でご紹介します。アパレル業界で働いている方、働きたい方、縫製屋motoをおもしろいと思ってくれた方、皆様に楽しんでいただけたら嬉しく思います。

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今回ご紹介するアイテムはこちら

ブランド名:ユニクロ
商品名:メンズ用エアリズムVネックT(半袖)

ここが凄い!その1
生地の伸縮に対応できるウーリー糸を使用している

ユニクロのエアリズムVネックTシャツでは、生地の伸縮に対応できるウーリー糸を使用しています。ウーリー糸はふわふわとした質感を持ち、ウールのような伸縮性と弾力性を備えています。この特性により、エアリズムのインナーコンセプトにぴったり合致し、快適な着心地を提供します。通常着ている時はあまり意識しないかもしれませんが、この選択は衣服の耐久性にも大きく影響します。

ここが凄い!その2
縫い代が首に当たらないように工夫されている

エアリズムVネックTシャツの襟部分は、バインダー処理という特別な技法が用いられています。通常の縫製では、縫い代が首に直接当たることが多いですが、このTシャツでは縫い代が首に当たらないように工夫されています。具体的には、縫製の工程数を増やし、難易度を上げることで、縫い代を隠して快適な着心地を実現しています。このような技術を取り入れることで、高い品質を保ちながらも、手頃な価格を実現している点がユニクロの凄さです。

ここが凄い!その3
バインダーの処理にカンヌキを使って、キレイに丈夫に仕上げている

キレイに丈夫に仕上げるため、バインダーの処理にはカンヌキが使用されています。カンヌキはポケット口やデニムなどでよく見られる技法で、見た目を美しく仕上げるだけでなく、強度も向上させます。さらに、このエアリズムVネックTシャツでは、カンヌキ処理を施した後に手作業で生地の端を切り揃えるなど、細部にわたる手間がかけられています。この手間を惜しまず、品質を追求する姿勢がユニクロの製品の優れたポイントです。

ここが凄い!その4
裾や袖口の2本針をカラロックをかけずに1発でキレイにかけている

裾や袖口の縫製にも注目してください。カラロックをかけずに2本針を1発で使用する技術が採用されています。通常、この工程ではカラロックをかけてから2本針で縫うことが一般的ですが、このTシャツではその工程を省略しながらも高いクオリティを保っています。切りっぱなしのカットソー生地は引っ張ると丸まりやすいのですが、ユニクロの技術力により、この問題を解決しています。結果として、美しい仕上がりと耐久性が両立しています。

ここが凄い!その5
肩やアームホールの接ぎに特殊なミシンを使って着心地をUPさせている

最後に、肩やアームホール部分。ここでは特殊なミシンが使用されています。通常のカットソーはロックミシンで縫われることが多いですが、このTシャツでは特別なミシンを使用し、縫い代をなくして強度を保ちつつ、着心地を向上させています。インナーとして直接肌に触れる部分が多いため、このような工夫がされています。この技術は他のエアリズムシリーズでも取り入れられており、消費者の快適さを第一に考えた設計がされています。

お読みいただきありがとうございます!
最後に「今の国内のファッション産業について」もお話ししています。
よかったら動画もお楽しみください。

ユニクロのメンズ用エアリズムVネックTシャツの”ここが凄い!”5選

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