社長のつぶやき

服作りの知識や経験がない会社、人はどうする??

服作りの前提として知っておいて欲しい事」で出てきた
「知識・経験をアウトソーシングするだけの資金」
こちらに関して今日は書いていこうと思います。

新規のご依頼、お問い合わせをいただく方の状況は
本当にそれぞれです。

”既存ブランドの為のアパレルOEM工場を探している”
”今までの海外生産に加えて国内生産を考えている”
”今までは自身で作ってきたけど、量産のために縫製工場を探している”
”アパレルを新規事業にしようとして小ロット対応工場を探している”


この上の4つのお客様で1つだけ少し異なるものがありますよね。
そう、4つ目の
”アパレルを新規事業にしようとして小ロット対応工場を探している”
こちらです。

アパレルをこれから始める方は服作りに関して素人ということが多いです。
素人であることが悪いとか、ダメとがそういうことではないです。
これは服作りに限らずだと思いますが
慣れたベテランたちが工場と仕事のやり取りをしているなかで
素人がその仕事を依頼するということは
どこかに負担が出てきて当然です。

では、慣れたベテランと素人は何が違うのか
慣れたベテランは

『生地の知識』
『附属(ボタン・ファスナー等)の知識』
『縫製仕様書作成の知識』
『縫製、パターン(型紙)の知識』
『プリント・刺繍など2次加工の知識』
『専門用語の知識』

そして、、、

『縫製工場に生産依頼を出してきた経験』

こういったものを持っているんですね。
これらを持ち合わせていない方が服を作るとしたら・・・
この知識と経験を身に付けている人を仲間に入れるのか
この知識と経験にお金を払うしかないですよね。

ベテランたちはこの知識を何年もかかって習得しています。

ちょっと話がズレますがこんなピカソの小話をご存知でしょうか?
ピカソが道を歩いていると、とある婦人が声をかけてきました。
婦人は「あなたピカソね。大ファンなの絵を書いてくれないかしら?」と言い
ピカソはそのお願いを快諾、すらすらと絵を描き上げました。
婦人は喜び「いくらならその絵を譲ってもらえるかしら?」と尋ねました。
するとピカソは「この絵は100万ドルです」と答えました。
婦人は驚き「それは高すぎるわ。たった30秒で描いた絵がなんで100万ドルもするのよ」と言いました。
それを聞いたピカソは「いいえ、30秒ではありません。私はこれまでに30年もの研鑽を積んできました。
だから、この絵を描くのにかかった時間は30年と30秒なのです。」と答えました。

長年の知識と経験にはこれほどの価値があるんですね。

さて、話を戻しますが、服作りに必要な知識、経験がない場合
どうすればいいのかご自身でも考えてみてください。
知識や経験を工場に安価、もしくはサービスでお願いするのはご遠慮いただきたい。
工場に「提案してください」も同じですよ。

販売するためのマーケティングも大事ですが
国内縫製工場をはじめとする生産現場のマーケティングも今の服作りには必要だと思います。

例えば私が素人で今後、服を作ってビジネスをしていくのなら数年は縫製工場に勤めますけどね。
それが遠回りのようで近道の気がします。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

では、また。

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