

2025年11月5日・6日、浜松町の東京都立産業貿易センターで開催されたJapan Best Knit Selection 2025 に出展しました。
今年は新しい取り組みが多いタイミングでもあり、ズームとしても挑戦的で実りある2日間となりました。
今回の展示内容は、次の4つに大きく分かれます。
1. アトリエpas様と取り組んできた製品紹介
ひとつ目は、日頃からお世話になっている アトリエpas様の製品。
ズームの縫製技術を信頼してくださり、丁寧にものづくりを積み上げていく姿勢は、私たちの刺激にもなっています。
展示会では、pas様のデザイン性と、ズームが得意とする製品染め・製品洗いが好評でした。
「実際の量産サンプルを見られると安心する」
「縫いの雰囲気が分かりやすい」
といった声があり、お客様との協働の価値を実感する時間でした。
2. 反毛糸を使用したオリジナル生地(沼尻テキスタイル × ZOOM)
ふたつ目は、沼尻テキスタイルさんと共同開発した反毛糸のオリジナル生地(4品番)。
反毛は「古い衣料品や生産時の端材を再利用した糸」であり、
“捨てないものづくり”の象徴でもあります。
今回の4品番は、反毛糸の持つ自然なムラ感や柔らかな表情を活かしつつ、
「ファッションとしての美しさ」と「環境性」を両立できるように設計しました。
特に来場者の方からは
「触った瞬間に温かみがある」
「反毛っぽくない上品さが良い」
と驚きの声をたくさんいただき、ズームとしても非常に手応えのある展示でした。
3. 内田染工場 × ZOOM の製品染め(3デザイン)
三つ目は、日本を代表する染色工場、 内田染工場さんとのコラボレーション。
今回は製品染めで3種類のデザインを展示し、
一点一点の表情が変わる“手仕事ならではの深み”を感じていただきました。
来場者からも
「この染めは内田さんにしかできない」
「商品が活きるね」
といった声が多く、コラボレーションの価値をあらためて実感しました。
4. オリジナルブランド ICHORA⁺ の展示
そして四つ目は、弊社が開発する 機能性Tシャツブランド ICHORA⁺。
会場では「触った瞬間に分かる気持ちよさ」や、curefilo®の植物由来成分に興味を持つ方が非常に多く、
“健康 × Tシャツ”というコンセプトがより強く伝わった手応えがありました。
ICHORA⁺は今後さらに伸ばしていける、と前向きに感じています。
展示が生んだ “一体感” について
4つの展示内容は異なるようでいて、実はすべてが
「背景の見えるものづくり」「人の手の温度」「国内で完結する安心感」
という同じ軸でつながっています。
今回、工場の写真や現場の空気感が伝わる展示を行ったことで、
来場者の方が「ズームのものづくり」を立体的に感じてくださったことが何よりの収穫でした。
そして最後に─ハンガーラックDIYの話
今回はブース内のハンガーラックをDIYで制作しました。
木材を削り、磨き、組み上げ、と…。
展示とは関係ないようでいて、
“自分たちで手を動かしてカタチをつくる”という原点を
改めて思い出させてくれた良い経験でした。
道具を握りながら、
「ものづくりは、やっぱり楽しい」
そう感じた瞬間でもあります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
では、また