【ユニクロ】ウィメンズ用ヒートテックコットンクルーネックT（極暖）縫製分析3つの特徴

今回はユニクロのヒートテックシリーズから、ウィメンズ用ヒートテック極暖コットンクルーネックTシャツを取り上げます。

まず最初の特徴として、襟ぐりがW付け仕様になっている点が挙げられます。通常のTシャツと比べて、この仕様はより手間がかかる技術です。W付けは、身頃の生地に別の生地を二つに折ってミシンで縫い合わせる方法です。このTシャツでは襟の幅が8mmと非常に狭く、これを均等につけるのは非常に高い技術が求められます。また、襟がベロンとしないようにするため、ぐるりと押さえのステッチも施されています。この細やかな仕上げが、着用時のフィット感と見た目の美しさを保っています。

次に紹介するのは、縫糸にウーリー糸を使用している点です。このウーリー糸は、ウールのような特徴を持つ糸で、温かさを求めるヒートテックに最適です。また、ストレッチ性があり、伸縮する素材に適しています。ウーリー糸は、エアリズムなどの他のユニクロ製品にも使用されており、その特性については過去の動画でも詳しく解説しています。さらに、メローという縫製仕様でも使われることが多く、このTシャツの柔軟性と快適さに貢献しています。

最後に紹介する特徴は、脇のゴロつき防止で縫代を交互にしている点です。これは非常にマニアックなポイントですが、着用時の快適さを大きく左右します。通常、縫代は一方向に縫い倒しますが、このTシャツでは脇の部分で縫い代を交差させています。この技術により、脇のゴロつき感が軽減され、体にフィットする着心地を実現しています。ミシンで縫う際、生地は一方向に送られますが、この交差させるテクニックは高度な技術を要します。

これらの特徴が組み合わさり、ユニクロのウィメンズ用ヒートテック極暖コットンクルーネックTシャツは、機能性と快適さを兼ね備えた優れた製品となっています。ぜひ皆さんもこの極暖Tシャツの魅力を体感してみてください。