ちょっと、挑戦的な題名ですが
SNSで良く見がちな感じにしてみました(笑)
小ロットで生産・・・
今流行の受注生産には欠かせない生産形式ですよね。
ですが、小ロットでお願い出来るところは少なく
出来たとしてもお高い・・・
なぜ、小ロットが高くなるなるかご存知ですか?
理由は大きく2つあると思います。
・準備
・効率
後者の方はなんとなく想像がつきそうなので簡単に!
数が多い場合は作業工程を細分化して、1つの作業に1人を割り当て集中的に消化していきます。
そりゃ、効率は上がりますよね。
と小ロットはその逆なので、最悪1人ですべての作業を行うので
物や体の移動や道具の持ち替えで時間がかかります。
時間がかかるということは工賃が上がるということ。
工賃が上がれば値段が上がるということ。
これが小ロットが高くなる理由の1つです。
では、前者の”準備”は想像できますか?
りんごの皮むきで例えてみます。
りんごの皮むきをしようと思ったらまずは何をしますか?
・まずはりんごをキッチンに持ってくる
・まな板を持ってくる
・包丁をもってくる
・お皿を用意する
こんなもんにしておきましょう。
これが”準備”です。
”準備”が出来たら後は作業、皮をむいていくだけです!
では、この工程に工賃を設定してみましょう。
※りんごの皮むき工場は1時間1200円の売上が必要という条件にします。
準備に1時間で1200円かかるとします。
りんご一個の皮むきに5分かかったとして、1時間で12個
皮むき1個は100円になります。
となると、りんご1個の皮むきをお願いすると
準備代1200円+皮むき1個100円=1300円となります。
なので、この工場のりんごの皮むき1個の見積りは1300円です。
※本当はこの値段に送料や光熱費などなどかかりますが、分かりやすくするために省きます。
では、2個お願いすると?
※準備の時間は個数に関係なく1時間とします。
1200円+200円=1400円
これが2個分なので
1400円÷2個=700円
見積り1個700円です!
1個が2個になっただけで、1個当たりの見積りが600円も安くなりました。
後は、この個数を増やせば安くなっていきますね。
ただ、数が多くなると個数のマジックは薄くなってきます。
<100個の場合>
(準備1200円+100個×100円)÷100個=112円
1個当たりの見積りは112円
<1000個の場合>
(準備1200円+1000個×100円)÷1000個=101.2円
1個当たりの見積りは102円
先程ほどのインパクトは無くなります。
お伝えしたいのは、このように準備にもお金がかかるということです。
小ロットであればある程この準備代金が見積りに影響するということです。
工場に生地や縫製仕様の提案を当然のように求める方がいらっしゃいますが
その提案も準備の一つです。
手を動かして布を服にするだけにお金がかかるんじゃありませんよ。
服作りは簡単じゃありません。
では、また。